二文字熟語と取り組む その26 「悋気」

hinotama_R Ch8MViXUkAAFp2u i320「悋気」とは通常「やきもち」といわれます。囲碁にも「やきもち」がしばしば登場します。相手の地盤に石を打ち込んで地を減らそうとしますが、逆に損をしたり召し捕られるという手、これが「やきもち」。「悋」の意味は、やきもちを焼くということです。

「悋気」は囲碁のやきもちとは違い、男女の間のやきもち、嫉妬を意味します。落語の定番が悋気です。悋気の演目としては上方落語の「悋気の独楽(こま)」や「悋気の火の玉」、「締め込み」などがあります。いずれも本妻とお妾との間で、うろうろする商家の旦那を可笑しく演じるのです。「悋気の独楽(コマ)」では、丁稚や女中が本妻の指示で旦那の後をつけるのです。「悋気の火の玉」では、本妻と妾が相次いで亡くなり、お化けや火の玉となって現れれ、旦那をおちょくる噺です。「締め込み」は間男を疑う旦那がコソ泥から真実を教えられて夫婦喧嘩が一件落着となる噺です。桂文楽名人の芸は悋気を見事に表現しています。

「悋」の訓読みは、「おしむ、ねたむ、やぶさか」とあります。「吝」とも書きます。物惜しみをすることから「悋嗇」という熟語がうまれます。細かいとかけちけちする事です。政治資金流用疑惑は、「吝嗇」ということに尽きるでしょう。