二文字熟語と取り組む その24 「贔屓」

37b39fb9 e2978b0fe1734cf34d50f196ff147371 贔屓-3「贔屓」は貝を三つ合わせて、重い荷を背負う形を表します。「贔屓」の読みは本来「ひき」であったとあります。古来、贔屓は「力をおこす」とあり激しく怒って力が入る様をいいます。屓とは、鼻息を荒くすること、鼻息を荒くして力み、力を込めという意味です。中国では碑文の石の下で支える形に彫られた亀を「贔屓」と呼ばれます。その謂われはわかりません。

「贔屓」もう一つの意味は「ひいき」です。声援する意となります。熟語の「依怙贔屓」は、広辞苑によれば「自分の心のひくほうに力を添える、殊に目をかけ力を添えて助けること」とあります。頼りとする者、パトロンのことです。度が過ぎて一方だけに肩入れする意味に転じています。

「判官贔屓」は、「ほうがんびいき」と呼ばれ、「義経がいじめられた」ことがこの熟語の成立の根源となったとされます。弱きを助け強きをくじくという言動に対して喝采をおくる同情や哀惜の心情のことです。この態度は同時に、敢えて冷静に判断して理非を正そうとしない、かなり軽率な同情という形をとることが多いようです。

「贔屓の引き倒し」というフレーズもあります。「贔屓」の「ひき」から「引き倒し」の「引き」と掛けられています。「贔屓」をし過ぎると周りからの反感を買い、かえってその人の迷惑になることです。