二文字熟語と取り組む その34 「首長」

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先日、テレビのコンメンテータが「首長」という語を「くびちょう」と呼んでいたのに少々驚きました。一般には、都道府県の知事や、市町村、特別区の長を指して使われています。発音はもちろんシュチョウです。シュは「首」の音読み、チョウは「長」の音読みですから、この熟語は、他の熟語と同様に2文字とも音読みで発音されるのです。高校のときまで、二文字熟語は訓読みか音読みであると教わってきたので、私は「くびちょう」に驚いたのです。

ところが「化学」と「科学」を区別するために「化学」を「ばけガク」と呼びます。他にも「私立」と「市立」が紛らわしいので「わたくしリツ」「いちリツ」と読み分けたりします。このような変則的な読み方がされるのは、同音異義語が多いからでしょうか。

「くびちょう」に戻ります。テレビで「しゅちょう」と発音されたとき、「市長」とか「首相」と聞き違えるかもしれません。読み上げテキストの脈絡で、どちらの「首長」かは判断できますが、「くびちょう」の響きはどうも違和感があります。今、「くびちょう」を呼ぶのは定着しつつあるようで、ささやかな抵抗をしたい気分です。

お役所用語か放送用語かは定かではありませんが、市長や知事にとっては、首長は「くびちょう」では落ち着かないのではないでしょうか。「シュチョウ」と読み上げられ、もしかしたら「シュショウ」というように聞かれ、「俺は首相なのか、、」とほくそ笑むかもしれません。首相を「あべくびそう」と発音されるようになれば、官房長官が記者会見でさっそく苦言を呈するでしょう。

初めに言葉があった その30 「Clinton won, but did she?」

アイオワ州での党員集会(Causus)の結果は、激戦であったことを物語ります。とりわけ民主党のクリントン候補(Hillary Clinton)はサンダース候補( Bernard Sanders)にたったの.2%という僅差で勝利したといわれます。New York Timesの見出しに「Clinton won, but did she?」というのがありました。「.2%は誤差ではないか」と勝利?を揶揄するフレーズです。

こうした大統領選挙の運動で興味あることは、2月から7月にかけて順に党員集会が開かれるということです。民主、共和両党とも候補者を1人に絞るのが党員集会で予備選挙とも呼ばれます。緒戦で勝利した候補はその後の党員集会で有利になるはずです。党員集会の最大のヤマ場は「スーパーチューズデー」(Super Tuesday)と呼ばれる3月第1週の火曜日です。今年は11州で党員集会が開かれます。その結果によって、ほぼ候補者が一本化されることが予想されます。

大衆は勝ち馬に乗る傾向があります。この6か月の間、候補者を絞っていくというのが、いわばアメリカの草の根の選挙運動です。両党の全国党大会は8月末から9月の上旬に開かれます。そこで大統領候補者が決まることになっています。

同じ月の同じ日に党員集会をやらないところに特徴があります。この時間のづれは11月の本選挙でも見られます。合衆国の本土には、四つの時間帯があります。東から順に東部時間、中部時間、山岳部時間、太平洋時間です。投票は東部から始まり、一時間遅れて順に続きます。開票も同じです。ですから東海岸で開票結果が出始めても、西海岸ではまだ投票が続くのです。人々は開票結果を見ながらどちらに投票するかということになります。


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