初めに言葉があった その17 「新しい葡萄酒は新しい革袋に」

前回のブログの続きです。最も歴史の古い酒の一つが葡萄酒とかワインといわれています。メソポタミア (Mesopotamia) 地方で最初に造られたのが紀元前6000年頃といわれますから、その古さはとてつもないくらいです。今日、葡萄酒は世界中で造られ広く飲まれています。

時代が経って、中世のヨーロッパではカトリック教会 (Catholic church) の聖職者を養成する僧院や神学校が葡萄の栽培と葡萄酒の醸造を担います。これには理由がありまして、聖書のなかでキリストが葡萄酒を指して自分の血と称したことから、葡萄酒は礼拝の聖餐式において重要な役割を果たします。信者が司祭や牧師から葡萄酒をいただき飲むのです。このとき使うのは赤葡萄酒です。

葡萄の代表的な産地は中国、イタリア、フランス、アメリカ、ニュージーランド、スペイン、チリなどです。今や世界最大の葡萄の生産国は中国。日本でも山梨県が葡萄の産地ですが、世界的にみてその産出量は微々たるものです。旅行するとオリーブ畑と並んで葡萄畑が丘陵に広がります。名だたる高級なものから、市民が普段の食事中に飲むものまで多くの種類が生産されています。一度、イタリアやスペインに短く滞在したとき、なだらかな丘陵に広がる葡萄畑の眺望を楽しむことができました。もちろん葡萄酒をいただきながらです。

「新しい葡萄酒は新しい革袋に」です。「古い葡萄酒」のほうが高価で尊ばれるのではないかと反論されそうです。ですが、変化や改革ということが生き方において要求されるのが現代です。例の「Change」です。今までと同じような考え方や行動基準、生活習慣にしがみつく生き方をしていてよいのか?ということが問われています。新しい革袋とは、それを受けとめる世の中の新しい仕組みや、回りの人々の変化に対する適応性のことを示唆しています。


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初めに言葉があった その16 「わたしは葡萄の木、あなたがたはその枝である」

葡萄の発祥の地は、中近東やバルカン半島諸国 (Balkan)、ウクライナ (Ukraine)、グルジア (Georgia)などの東欧といわれます。紀元前3000年ごろには、原産地であるコーカサス地方 (Caucasus) やカスピ海 (Caspian Sea)沿岸で盛んに葡萄が栽培されていたようです。葡萄酒の醸造は早くに始まり、メソポタミア (Mesopotamia) や古代エジプトにおいても葡萄酒は珍重されていたと記録されています。旧約聖書の世界でも葡萄酒が登場します。そしてパンと葡萄酒は聖餐式の主役となります。

中国やヨーロッパ各地にも自生していたともいわれます。確かにイタリアやスペイン、オーストラリア、ニュージーランドなどにもぶどう畑が広がります。南米チリ(Chile)も葡萄の生産が盛んなようです。葡萄に共通していることは、日当たりが良く乾燥した気候とアルカリ性の土地によく育つことです。種類によってはそうでないものもあるようですが、、、、

葡萄は昔から生活に欠かせない果樹であることがわかります。乾燥させて保存食としたり、葡萄酒を造っていたことがその証です。葡萄はその形が人々に親しみやすさの印象を与えます。葡萄畑や園へ行くと姿形が沢山あることがわかります。強い葡萄を台木として接ぎ木をする方法が広がりました。それによって病害に耐えられる種類ができ、その数は100以上あるといわれます。日本の葡萄作りですが、棚式が主流で枝を張ります。ヨーロッパや北米では垣根作りで低い枝となっています。

葡萄がたわわになっている光景は、見るからに豊かさを感じさせてくれます。このように葡萄は、家族のつながりや人々の繁栄を象徴する木とされる所以です。木の幹が主人、そして枝はそれに活かされる家族や弟子のことを指します。幹に連なることによって豊かに実を結ぶようになるのが人生というわけです。

「わたしは葡萄の木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。」(ヨハネによる福音書15:5) “I am the vine; you are the branches. “


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