心に残る名曲 その六十七 チャイコフスキーと日本人 その十三 ドン・コサック合唱団とアメリカ

ドン・コサック合唱団の名称は、ドン川からつけられています。この川はモスクワの南東から始まり、南西へと向かい約2,000kmを流れる大河です。ところでコサックの生き方を題材とした「静かなるドン」があります。ミハイル・ショーロホフ(Mikhail Sholokhov)の作品です。彼はソビエトを代表する作家といわれます。ロシア革命に翻弄され、黒海沿岸のドン地方に生きるコサック達の物悲しい生きざまを描いています。

ソフィア(Sofia)からオーストリア(Austria)の首都ウィーン(Vienna)へと演奏の旅を続けます。1923年7月にウィーンで開いた演奏会は大賛辞をもらい、その後一万回の演奏会へ続きます。1926年にはオーストラリア(Australia)での演奏旅行をし、そのときサーヴァ・カマラリ(Savva Kamaralli)というリードテナー(lead tenor)がオーストラリアに定住することを決意するという出来事もあります。1930年にはアメリカでの演奏旅行を始め、1936年には団員全員がアメリカの市民権を取得することになります。

ドン・コサック合唱団の指揮者はセルゲイ・ジャーロフ(Serge Jaroff )です。腕を少し動かし、手の平と指で団員に指示を与えます。指揮者にありがちなダイナミックな指揮と違い、少しも派手ではありません。団員一人ひとりが豊かな声量を有しているので大袈裟な身振りは必要がなかったようです。

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