北方領土を考える その五 Intermission 度忘れとアルツハイマー病の兆候

北方領土の話題を少し離れます。先日の朝、突然、それも全く思いもよらない経験をしました。朝食前にいつもどおりゴミをだし新聞をとりに行きました。そのとき、くらくらっとして新聞受けの暗証番号が浮かばなかったのです。四桁の数字で最後の数字は9であることは思い出しました。数字をいろいろと組み合わせましたが、どうしても開けることができません。仕方なく家に戻りました。暗証番号はもう9年間も毎日誤りなく使っていたので、ぞーっとしました。

少し冷静に考えてパスワードのリストにないかと探しましたがありません。四桁の番号は小さいほうから大きいほうに連なることは知っていました。そこで四桁の組み合わせをメモってみました。このとき[2]と[3]から始まり、大きい数字へ続くという思い違いをしていました。ですからどうしても開かなかったのです。[4]から始まる数字を試みるべきだったのです。

このように何度も数字の組み合わせを試みましたが開きません。新聞受けの前にあるエントランスには、数週間前に防犯カメラが設置されました。このカメラが気になりました。どうしても開かないので管理会社に連絡したところ番号を教えてくれました。実にあっけない数字の組み合わせだったのですが、ほんの僅かな違いだったのです。「2と3から始まる」という固定観念が四桁の数字の組み合わせを妨げてしまいました。

ただ単に組み合わせを覚えるだけでは、また同じ間違いをするはずです。そこで記憶と想起のための方略をと考えたのが、メモ帳に書きこんでおくという、なんていうこともない方法です。もう一つ、二つの偶数、二つの奇数が組み合わされるということをブツブツと繰り返すことでした。ついでに自宅と携帯の電話番号、郵便番号を何度も復唱しました。このような「度忘れの体験」 や記憶の障害がアルツハイマー病 (Alzheimer’s disease) の前兆なのかと思った次第でした。

ユダヤ人の名言に次のようなフレーズがあります。
「失敗とは、 あきらめてしまったときにのみ起こる現実なのだよ。」

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