二文字熟語と取り組む その9 「氵」と滋

p0092 wst1507300007-p2 76315_photo2私は昭和17年11月10日生まれ。父母は「滋」と命名しました。長男は「實」、三男は「守」です。太平洋戦争の最中です。緒戦は連戦連勝だったようですが、昭和17年6月のミッドウェー海戦 (Battle of Midway) があり、戦いの潮目が変わり、戦局はだんだん厳しくなります。父母はそのために「滋」、「守」とつけたと後で話してくれました。

「滋」という時は、水に恵まれて草木が茂り育つとか、潤す、ふえる、栄養になるといった意味です。「氵」と「艹」の両方がつく漢字はそうはありません。熟語として滋味、滋養など恵まれた字といえましょう。「茲」というのがJIS第2水準にあります。音読みは「し」、「じ」、訓読みでは「とし」、「しげる」、「ますます」とあります。

ついでに「慈」という字です。語源的には「友」「親しきもの」を意味する「mitla」という単語から派生したものであり,真実の友情,純粋の親愛の念を意味しているとブリタニカ事典にあります。仏教用語だそうです。いつくしむ、情けをかける、恵み深いという字です。慈愛、慈雨、慈善、慈母、仁慈などの熟語が形成されます。また、母のことは「家慈」というのだそうです。愛をもって苦しみを除くのが慈悲とか大慈です。どの熟語も感動的ですらあります。

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