アジアや中東の多くの国では、売春は違法とされていますが、実際には広く容認されています。イスラム教徒(muslim)が多数を占める国々の中で、トルコ(Turkey)は売春を合法化し、従事者に対する健康診断制度を設けています。他方、バングラデシュ(Bangladesh)では売春自体は建前上合法ですが、客引きなどの関連行為は禁止されています。
アジアの一部の国では、子どもが売春に関与している現状が、そうした行為が違法とされる国々の男性による「セックス・ツーリズム」を助長する要因となっています。中南米の多くの国でも売春は容認されていますが、関連する活動には制限が設けられています。例えばブラジルでは、売春宿の経営、ポン引き行為、および子どもの搾取は違法とされています。
1980年代、売春に対する認識は、二つの大きな出来事を経て劇的に変化しました。一つは世界的なエイズ(AIDS)の蔓延であり、これにより、売春に起因する公衆衛生上の問題への懸念が高まりました。特にアフリカでは、出稼ぎ労働者を対象とした売春産業が、エイズの急速な拡大の一因となりました。もう一つの重要な動きは、フェミニズム(feminism) の関心が再び高まり、売春をジェンダーに基づく搾取の結果であり、かつその徴候でもあると捉える視点が生まれたことです。こうした認識の変化を反映し、1980年代以降、営利目的の性的活動に従事する人々を指す言葉として、より中立的な「セックスワーカー(sex worker)」という呼称が広く使われるようになりました。
性的人身売買は多くの国で発生しています。性的およびその他の形態の人身売買が横行している地域として、東南アジア、東欧、サハラ以南のアフリカなどが挙げられます。ストリップクラブやマッサージパーラーといった商業的性サービスに関連する施設は、その業態が社会の周縁に位置していたり違法であったりすることが多いため、性的人身売買の温床となりやすい場所です。また、空港やトラックストップなどの交通の要所も、性的人身売買やその他の形態の人身売買が頻繁に行われる場所となっています。

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