連邦議会中間選挙が近づく その2

この選挙の主な争点は、トランプ大統領が進めてきた物価高対策や各種政策の是非です。トランプは2024年の大統領選で自国の利益を最重視する「米国第一主義(Make America Great Again: MAGA)」を掲げ、不法移民対策や関税措置などを公約して勝利しました。就任後は日本など同盟国を含む貿易相手国への高額関税や不法移民の送還、連邦政府の人員削減などを進めました。

 中間選挙では他にも外交・安全保障などの争点があります。 議会の過半数をどちらの党が握るかによって、他国への軍事援助や経済支援などの予算の承認手続きや貿易政策の行方に変化が生じるのです。中間選挙は単なる「議員選び」にとどまらず、「現政権の政策がこのまま加速するのか、あるいはブレーキがかかるのか」を決める大きな分岐点となるため、国内だけでなく世界各国も固唾をのんで見守っています。

 大統領職と連邦議会の上下両院の過半数を共和党が握ることを、党の公式カラーにちなんで「トリプルレッド」(triple red)と呼びます。現在この状態にあるトランプ政権は議案を通しやすく、思い通りの政権運営を進めることができています。

 日本の選挙は即日開票されますが、アメリカでは開票作業が数日にわたって行われるケースがあり、選挙結果が分かるまで時間がかかります。郵便投票の消印を投票日まで有効とする州があることが一因。2022年のバイデン政権時の中間選挙では、結果判明までに1週間以上かかる異例の展開となりました。もし、共和党が両院で敗北したならば、トランプ大統領は、期日前投票の票の数え直しなどを命じ、開票結果がさらに遅れることも懸念されています。連邦議会中間選挙は我が国の選挙仕組みとは異なり、50州がそれぞれの制度を有すること、上院と下院の権限の違いがあることなど、3つの時差があるなど集計に時間がかかるということに注目する機会でもあります。

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