1980年代から90年代にかけて、福音派(エヴァンジェリカル)の運動は大きく拡大しました。長老派(Presbyterian)やバプテスト派という改革派の伝統に属する保守派と、ホーリネス派(Holiness)やペンテコステ派(Pentecostal)というメソジスト派の伝統に属する保守派との和解は、この運動の成長における重要な一歩となりました。かつては激しく対立していたこれら二つのグループが、アメリカ文化の世俗化(secularization)に対抗するために手を組んだのです。

ホーリネス派やペンテコステ派の教会は、全米福音派協会(NAE)や世界福音派連盟(WEF)、現在の世界福音同盟(WEA))に加盟しました。1980年代後半からは、福音派やその他の原理主義者たちが、「モラル・マジョリティ(Moral Majority)」や同様の志向を持つ団体が収めた政治的成功を足掛かりに、さらなる展開を図るようになりました。福音派は、アメリカの共和党やブラジルやナイジェリアの保守的な政治勢力と密接に結びつくようになりました。
福音派は、その知的視野を広げてきました。聖書を神の言葉であると認めつつも、多くの福音派の人々は、現代の聖書批判学(critical biblical scholarship) の動向を柔軟に受け入れ、生物学的進化論(biological evolution)の受容の道を探り、さらには神学的視点の形成における文化の役割を認識するようになっています。
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