福音派(エヴァンジェリカル)が大きな文化的勢力へと成長する一方で、分離主義的なファンダメンタリズムもまた隆盛を極めました。この拡大に大きく貢献したのが、同運動の初期の指導者であるカール・マッキンタイア(Carl McIntire)です。彼はラジオ番組「20世紀宗教改革の時(The Twentieth Century Reformation Hour)」を放送したほか、アメリカ・キリスト教会協議会(ACCC)や国際キリスト教会協議会(ICCC)の設立にも尽力しました。
1969年、ACCCがマッキンタイアによる組織運営の支配を終わらせようとしたことをきっかけに、ICCCとACCCは決裂しました。この分裂の結果、「聖書を信じる教会世界協議会(World Council of Bible Believing Churches)」や「アメリカ・キリスト教行動協議会(American Christian Action Council:現在のInternational Council of Christian Churches in America)」といった団体が誕生しました。1980年代に入ると、アメリカのファンダメンタリズムにおけるマッキンタイアの指導的地位は、バプテスト派のテレビ伝道師ジェリー・ファルウェル(Jerry Falwell)へと取って代わられました。
ファンダメンタリストたちもラジオやテレビに頻繁に登場してきましたが、それらのメディアにおいては福音派の影に隠れる存在となっていました。第二次世界大戦前、福音派はラジオを活用してアメリカの聴衆にメッセージを届けていました。戦後になると、彼らは「極東放送(Far East Broadcasting Company)」や「トランス・ワールド・ラジオ(Trans World Radio)」を設立し、これらは国際的な放送を行う数多くの放送局の先駆けとなりました。
なかでもオーラル・ロバーツ(Oral Roberts) やビリー・グラハムといった伝道師たちは、いち早くテレビの可能性に着目した人物たちでした。1960年までには、初のキリスト教系テレビネットワークである「クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク(CBN)」が設立され、その後も「トリニティ・ブロードキャスティング・ネットワーク(TBN)」や「LeSeaブロードキャスティング」などが次々と立ち上げられ、福音派コミュニティに向けた番組が提供されるようになりました。


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