我が国で図書館司書という専門職として認められるためのルートは、以下のように大きく分けて3つあります。
- 大学・短大で単位を修得する。
司書資格をとるための最も一般的なパスで、大学や短期大学に在学中、自分の専攻とは別に「司書課程」を履修し、卒業と同時に資格を得る方法です。対象者は 大学生や短大生となります。文部科学省が指定する生涯学習概論、図書館概論、情報資源組織論など合計24単位を履修します。司書養成課程がある主な大学は筑波大学など、全国で約190校あります。 - 司書講習を受講する。
すでに大学を卒業している人や、図書館で一定の実務経験がある人が、短期間で集中して単位を修得する方法です。対象者は大学や短大卒業者、または3年以上「司書補」としての実務経験がある高卒者です。夏季集中講習は毎年7月〜9月頃に実施されます。講習の実施校は文部科学大臣が委嘱した明治大学、富士大学、鶴見大学、愛知学院大学、桃山学院大学、別府大学、聖徳大学、玉川大学などです。各大学によって、対面・オンライン併用、オンデマンド等履修の方法が異なります。 - 通信制大学で単位を修得する。
働きながら自分のペースで資格を取りたい人に選ばれる方法です。対象者は社会人、他大学の在学生などで、司書講習と同じカリキュラムをレポート提出・スクーリング・試験を受けて単位を修得します。 司書になるためには、以下のような専門的な科目群を学びます。
・基礎科目: 図書館概論、図書館情報技術論、図書館制度・経営論
・サービス関連: 情報サービス論(レファレンス)、児童サービス論
・資源の整理: 情報資源組織論(目録作成や分類)、情報資源概論
・活用と演習: 情報サービス演習、情報資源組織演習
司書および司書教諭の資格取得カリキュラムを提供している日本を代表するといわれる筑波大学は、本格的に図書館情報学を学べる環境となっています。筑波大学における図書館司書の資格要件では、次のように説明されています。
「図書館に関する科目に指定されたうち 14 科目を履修することで司書の資格を取得できます。専門科目は主専攻をまたがって開講されており,いずれの主専攻を選択しても,無理なく司書資格の取得が可能です。司書資格は公共図書館のための資格であり,他の館種では必須ではありませんが,図書館関係の専門職を目指す人には司書資格の取得を勧めます。「インターンシップ」は選択科目ですが,司書を目指す人は就職先として希望する館種の図書館を実習先に選択して受講するよう強く勧めます。」
「インターンシップ」は選択科目であるという説明は、選択しなくてもよいという意味です。「司書を目指す人は就職先として希望する館種の図書館を実習先に選択して受講するよう強く勧めます」という文言も気になります。実習先を選択しなくても、実習をしなくてもい、という曖昧な説明です。筑波大学たるものがこのような体たらくでよいのでしょうか。


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