我が国では、図書館司書という職業は「知の守り手」とか「高度な専門職」として社会的に一定の認知と尊敬を集めています。その一方で養成の仕組みや必要とされる能力については、世間一般に必ずしも十分に理解されていないという面があります。
誰もが「図書館司書はなくてはならない大切な存在」であるという社会的な合意はあるものの、その専門性養成やキャリア形成の仕組みについて、正しく評価されているかは疑問です。本稿では8回に渡って現在の日本における司書養成の制度と司書としての資質を、欧米の司書養成などを参照しながら考察することにします。