大都市の学校ータイムアウト室

これまで訪れた国々の学校を思い起こしますと、日本の学校ほど安全なところはないと思われます。日本では4月の新学期を除き、子どもは通学、下校のときに保護者が付き添うことはありません。1年生には黄色い帽子と黄色いランドセルを持たせるのも外国にはありません。

ニューヨーク市内の学校は厳重なフェンスで囲われています。通学、下校には保護者が付き添わなければなりません。そしてパトカーが常駐しています。大都市のダウンタウン近くにある学校では、多くの貧しい家庭の子どもが学んでいます。こうした学校では、朝から無償の給食が用意されています。お腹がすいていては勉強も運動もできないからです。昼食も無料です。こうした学校では、ベッドから起きて間もないのか、服装もさびれ顔を洗っていないような表情の子ども達が目だちます。

学校内で警官が巡視し、図書館でインターネットを使い連絡を取り合っているのを目撃したことがあります。行動が粗野で、卑猥な言葉を教師に発する子どもには、タイムアウト室が用意され15分から20分の間「反省」させられます。

ミネソタ大学の友人が、大都市の学校では7割くらいの子どもがなんらかの学習で困り感を抱えていると云っていたのを覚えています。日本の学校では多分2割くらいの子どもが同じように苦しんでいるだろうと察します。子どもが午前中は英語で、午後はスペイン語で学ぶ学校がボストンの郊外にあります。長男の嫁がこうしたクラスを担当していました。彼女はバイリンガルです。