「逆賊の幕臣」と日本の近代化

2027年のNHK大河ドラマは「逆賊の幕臣」と報道されています。ドラマのタイトルが衝撃的なので、調べると主人公は小栗上野介忠順という幕臣とあります。この人物のことを全く知らなかったので、調べることにしました。驚きの一つは、かつて小生が10年余り暮らした横須賀がこの主人公の活躍の場であったことです。司馬遼太郎は、著作「明治」という国家』の中で、横須賀製鉄所、後の旧横須賀造船所の建設は、明治政府が引き継いだ最大の遺産として描いています。本稿では、日本の近代化を「逆賊の幕臣」を通して、近代化の変遷を考えることとします。

長崎海軍伝習所

 江戸末期から明治初期にかけて、多くの先覚者たちが海外に渡航しました。彼らが学んできた西洋の衝撃は、停滞していた旧体制を打破し、近代国家の日本を形作る強力な推進力となっていきます。勝海舟、福澤諭吉、さらに 伊藤博文、井上馨、森有礼、五代友厚、岩倉具視、大久保利通、木戸孝允、そして津田梅子らです。さらに渋沢栄一や北里柴三郎も海外の近代化の姿に触れていきます。彼らは、民法・刑法など法典の整備、学制の発布と大学の設立、医学の研究、さらに科学技術の導入などにより、近代国家へと変貌させる原動力となっていきます。

 そうした先駆者の中で、近代国家への礎を築いた一人が小栗忠順であったといわれます。司馬は、彼の著作のなかで、小栗忠順を時代の先を見通す並外れた知性と、冷徹なまでの実行力を持つ「近代日本建設の真の設計者」として高く評価しています。司馬は小栗忠順をどのように描いたかです。小栗のユニークさは次稿以下で説明していきます。

参考図書 
・「明治」という国家 NHK出版

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