七回忌と外人墓地

Last Updated on 2025年2月11日 by 成田滋

今年は両親の七回忌。先日、葬儀を担当してくれた近くの住職とで法要の日取りを相談した。精進落としの場所も決めた。法要は、「家族親戚とで故人を偲び、追善の供養をし、極楽浄土で成仏することを願うこと」とあるが、小生には残された親戚一同で元気な姿で再会し、故人を偲ぶ会としている。地から生まれ地に還る、というすべての者にあてはまることを身近に感じる機会でもある。

それで思い出すのは、日本人は戒名をつけるという習慣である。多くの人は特定の仏教を信じず、当然宗派にも属していない。それにも関わらず、故人になると家族が無宗教の者に戒名をつける。義理なのか、世間体を気にしてなのか、墓石に戒名が必要だからか、葬儀屋とお坊さんの収入になるからだろうか。故人も迷惑してやしまいか。

自分の両親は代々身延山の系統をひいてきた。それが位牌に記されてきたし、親もそれを語っていた。それに沿って戒名もお願いし葬儀を執り行った。であるから一応戒名の件は理屈が後付けされる。

みなとみらい線の元町中華街駅をでるとすぐアメリ山公園とフランス山がある。その反対側にイタリア山庭園もある。昔の領事館跡である。その隣に外人墓地が広がり、港の見える丘公園も含めて一日がかりの散策を楽しめる。この外国人墓地付近を友人と散策したときだ。そこに並ぶ墓石には戒名などはない。故人の名前と聖書からの引用などが刻まれている。異国の地で家族と別れた者、国に残された者の心情のようなものが伝わる光景である。十字架のない墓石もある。基督教徒でなかったことを伺わせる。

ひっかかることがある。一体、「七回忌」とはなんぞやということだ。(2014年3月28日)

身延山久遠寺の境内を一度訪れたことがあります。樹齢400年を超えるしだれ桜が2本あり建物を彩ります。周囲の山々に枝垂れ桜、紅しだれ桜が咲く光景は必見に値します。

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