英語のあれこれ その3 サイコとソマト

精神身体医学の歴史は長いようだ。心と体のつながりは昔からいわれてきた。たとえば、中世はイスラム圏では、ペルシャの精神科医師が病の原因と治療には心と体が深く繋がっていることを指摘している。心や気のありようが身体と関わることを知っていた。

昔から「気は心」とか「病は気から」などといわれる。気を病んでしまうことで病気になってしまうこと、科学的な根拠はわからない時代でも、人々は長い間の経験と知恵から心と体の関係を知っていた。

今回の話題は、「精神と身体」のことである。サイコとソマトと呼んでおく。繰り返すがサイコ(psycho)は精神、ソマト(somato)は身体である。World English Dictionaryによれば、psychoと同様にsomatoはギリシャ語の「soma」から生まれたとある。

「Psychosomatic」という肝要な単語がある。その説明には、「disese caused by mental stress」という記述があり、 病人の身体と心理に因果関係があると指摘している。精神的なストレスが最も病気を誘発しそうである。それを究明した学者の一人にオーストリア精神科医のジクムント・フロイド(Sigmund Freud) がいる。

フロイトは神経症(nervous disorders)、性的外傷論(sexual trauma)、自由連想法(free association) 、無意識(the unconscious)などの研究と実践により精神分析(psychoanalysis)を創始したことで知られる。フロイドのことはここではあまり触れない。サイコとソマトを通してギリシャ語が英語と深い関わりがあるということを説明したかった。
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