ナーンバープレートを通してのアメリカの州 その五十 ルイジアナ州–Sportman’s Paradise

ルイジアナ州(Louisiana)の名は、フランス王ルイ14世(Louis XIV) にちなんでつけられています。1541年にスペイン人の探検家、デ・ソト(Hernando de Soto) がやってきます。1682年にはフランス人、ラ・サール(Sieur de La Salle) がルイジアナ一帯をフランス領と宣言します。さらに、1803年にアメリカがルイジアナをフランスから購入します。これによりミシシッピー川(Mississippi River)の航行権を確保し、将来における西部への拡大や発展を可能にします。

Map of Louisiana

1803年にアメリカはフランスからニューオーリンズを含むルイジアナ領を購入します。1809年から1810年に欠けて、西インド諸島から10万人の人々がニューオーリンズへ渡ってきます。大多数は、フランス領であったハイチからで、フランス語を使う人々でした。そのうち3千人は奴隷から解放されて者だったようです。

ルイジアナ州はミシシッピー川河口の三角洲を中心とする低平な州で湿地が多いところです。ルイジアナの州都はベイトンルージュ(Baton Rouge)、最大の都市はニューオーリンズ市(New Orleans)です。メキシコ湾に通じる重要な港湾都市で、工業都市・観光都市としても発展しています。

Louisiana’s marsh

「ビッグイージー(Big Easy)」という愛称で知られるのがニューオーリンズです。ジャズ、クレオール料理、南部なまり、多文化のルーツ、そして世界的に知られるのがマディ・グラ(Mardi Gras Festival)です。ニューオーリンズのフレンチ・クオーター(French Quarter)と呼ばれる地区には、今なおフランス植民地帝国時代の雰囲気を残していて、大勢の観光客を招いています。2005年8月にハリーケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina)がフロリダ州の南部先端に上陸、ニューオーリンズ市は、フレンチ・クオーターなど陸上面積の8割が水没しました。今はすっかり復旧し賑わいを取り戻しています。

French Quarter

ルイジアナは元々フランスの植民地でした。ルイジアナの南部に永住した人々はケイジャン(Cajun)と呼ばれました。もともとは祖先がカナダ南東部のノバスコシア(Nova Scotia)のアカディア地方(Acadia)に移住してきたフランス人の直系で、英国人によってノバスコシアから追放されルイジアナにやってきたのです。今も、一部の住民が話すフランス語はケイジャン・フレンチ(Cajun French)と呼ばれています