アーミッシュの移動手段は、歩くことかバギー(buggy)と呼ばれる軽馬車を使うことです。馬車は黒か黄色に塗られて、買い物、荷物運び、礼拝などの集まりなどに使われます。自動車といった発明品は使わないという主義です。近代的な農機具を制限することで、土地所有の欲望を抑え、次世代のための労働の場を確保しています。結果として良い土壌と品質の高い作物を収穫しています。
アーミッシュの人々にも近代化や科学技術の影響が伝わっています。彼らの伝統的な生業といえば、農業や酪農が中心でしたが、現在はスキルを獲得し、工場やレストランなどを経営したり、製造業や商業施設で働く人々が多いことです。重油を使って農耕機械を動かし、木工作業を行い、ガスを使ってビニールハウスを暖めたりしています。電気を購入することはしないようです。
アーミッシュ女性の手作りによるキルト(quilts)は有名で多くの観光客に喜ばれる品です。自分たちの衣服などに使う無地の布地、空の青、聞きの植物の緑、大地の茶や黒といった傾向の色を好んだことで、全体に深みを感じさせるパタンが伝統的です。キルトを販売し収入を得ることもアーミッシュ生活の変化を示すようです。女性にとって洗濯は重労働です。乾燥機は用いず、旧式な洗濯機をジーゼルエンジンやガスで動かします。アーミッシュのグループによっては手動の装置しか使いません。脱水はローラーに挟んで絞るのです。