合衆国本土の最東北部に位置する小さな州がメイン(Maine)です。州都はオーガスタ市(Augusta)。メイン州の海産物はなんといってもロブスター(lobster)そして貝類(clam)。その他、家禽及び卵、乳製品、牛、ブルーベリー、リンゴ、そしてメイプルシロップ(maple syrup)です。他にも産業生産で高いのは高は材木及び製紙です。サトウカエデの樹液を煮詰めて濃縮したシロップは香りがよいです。合衆国の海軍基地を控え造船も盛んな地です。北、東、西側はカナダと長く国境線を有し、南は大西洋がひろがる州です。州の内部には森林が広がり、海岸線は観光地として知られています。メインはニューイングランド(New England)の一部です。
現在メイン州となっている領域には数千年前から先住インディアンが住んでいました。ヨーロッパ人が接触した時にはアルゴンキン語(Algonquin language)族の数部族がいました。ヨーロッパ人による最初の開拓地は、1604年にフランス人、ピエール・ヂュビア・シール・モン(Pierre Dugua, Sieur de Mons)がサンクロア島(Saint Croix Island) に開拓地をつくります。その後1607年にイングランド人によってポパム植民地(Popham Colony)がつくられますが、わずか1年後に放棄されます。やがて1620年代に海岸線に多くの開拓地が設立されますが、過酷な気候や物資の欠乏、地元インディアンとの抗争により植民地化はうまく進みませんでした。
アメリカ独立戦争や米英戦争のとき、アメリカの愛国者とイギリス軍がメインの領土を巡って争います。1820年まではメイン地区としてマサチューセッツ州に属していましたが、1820年の住民投票でマサチューセッツ州からの分離を決めメイン州として独立します。
メイン州は死刑廃止を掲げています。2009年に合衆国で最初に同姓結婚が合法化されます。全土の90%が森林で、「松の木の州」とも呼ばれています。ナーンバープレートには「Vacation Land」とあります。観光の州をうたっています。多くの州立公園があり、キャンピングなどアウトドアでも盛んなところです。豊富な海産物を背景に観光客には、必ず立ち寄るのが海産物を用意しているレストランです。