アジアの小国の旅 その八十六 シンガポール–イギリスからの独立

ラッフルズホテル

シンガポール(Republic of Singapore)は東京23区と同程度の国土です。領土は一貫して埋立てにより拡大してきました。面積はこのように小国なのですが、国力は堂々たる大国です。高い山がなく降雨の貯水や海水淡水化などでは給水量を賄えないので、隣国マレーシアから水を購入するという珍しい国です。人口580万の都市国家シンガポールには、100万人以上の外国人の出稼ぎ労働者がいます。

北はジョホール海峡 (Straits of Johor)により半島マレーシア(Malaysia)から離れていて、南はシンガポール海峡(Straits of Singapore)によりインドネシア(Indonasia)の諸島州から各々切り離されています。国語はマレー半島周辺地域で話されるマレー語(Malay)となっています。ラビア文字のようです。マレー語でのSingapuraとは、「ライオンの町」という意味だそうです。シンガポールが「Lion City」と呼ばれる所以です。

シンガポール島嶼には人々が定住したのは2世紀頃といわれます。それ以降はいろいろな王国などに属していきます。現代のシンガポールは、1819年にトーマス・ラッフルズ(Thomas Stamford Raffles)がジョホール王国(Johor Sultanate)からの許可を得て、イギリス東インド会社(East India Company)の交易所として設立したことから始まります。1824年、イギリス帝国は同島の主権を取得し、1826年にはシンガポールは英国の海峡植民地の1つになります。対戦中は日本により占領されますが、1963年にはイギリスからの独立を宣言します。