ハングルと私 その13 大邱と慶州

韓国の大都会といえば、ソウル(서울)と釜山(부산)ですが、大邱(대구)も覚えていただきたい都市です。韓国第三の都会です。ソウルから新幹線のKTX (Korea Train eXpress) に乗って南に下り2時間。これまでの高速鉄道であるセマウル号(새마을호)も走っています。韓国の鉄道運賃は日本に比べて安く便利です。鉄道だけでなく高速バスも安いです。

KTXは東大邱駅で停まります。大邱の人口は250万人、大阪と同じくらいでしょうか。山に囲まれた盆地にあるのが大邱です。その周りにあるパルゴンサン(팔공산)という山からの景色はお奨めです。ケーブルカーで行きます。パルゴンサンは山脈の総称で最高峰は海抜1,192メートル。昔から霊山として千年以上の歴史を持つ把渓寺、桐華寺などのある仏教の山です。なんとなく雰囲気が京都の比叡山に似ています。

신라

かつての新羅(신라)の首都であった慶州(경주)は、大邱の東へ50kmのところにあります。ここはどうしても訪ねたい場所です。新羅、高句麗(고구려)、百済(백제)という朝鮮の三つの国があったのを私たちは歴史で学びました。慶州は新羅のかっての首都です。街並みが当時のまま残っているので、観光地にきたという印象はありません。仏国寺ープルグクサ(불국사)と石窟庵ーソックラム(석굴암)が1995年に世界遺産登録されていて、どうしても訪れる価値があります。仏国寺は石垣で固めた盛土の上に伽藍が配置され、伽藍は大きく3つの区域に分かれて回廊で区切られています。石窟庵は、東向きに作られており、日の出、月の出の名所とされています。Wikipediaによりますと、プルグクサとソックラムは、新羅美術の最高峰という呼び声があるそうです。私は幸い3度訪ねていますが、奈良に来たような落ち着きを感じます。

석굴암