日本の合唱界に大きな足跡を残したのが清水脩です。1911年に大阪で生まれます。父親は四天王寺で雅楽楽人だったようです。中学の頃から簡単な合唱曲を書いていたという記録があります。
大阪外国語大学に入り、そこでグリークラブの指導者となります。フランス語に精通し、フランス音楽の研究、特にドビュシー(Claude Debussy) の文献を調べます。1937年に東京音楽学校に入学し橋本国彦らに作曲法を学びます。
1939年の第八回音楽コンクールで「花に寄せた舞踏組曲」が第一位となります。戦後は全日本合唱連盟で合唱の指導にあたります。1950年に「インド旋律による4楽章」が芸術賞となり、1954年の最初のオペラ「修善寺物語」が同じく芸術賞を受賞します。