私が知っている英語の略語 その十一 挨拶やお礼のとき

Last Updated on 2025年5月3日 by 成田滋

英語では、単語の頭文字を取ってつなげた略語を「abbreviation」と言います。いろいろな文書やメールで略語はよく使われます。英語の省略の仕方には、いくつか種類があります。 単純に1つの単語を短くした shortening(短縮)や contraction(短縮形)、いくつかの単語で構成されたフレーズの頭文字をつなげた initial(頭文字)、そしてacronym(頭字語)です。こうした略語は、案内状とか礼状など、短い文章でよく使われます。

RSVP: repondez s’il vous plait

 フランス語なのですが、何故か英語化しています。「ご返答をお願いします」という意味です。結婚式やお祝いの招待状の最後に「お返事をお待ちしています」、RSVPという略語を付けます。主催者が参加者数を確定するものですから、こうした案内状を貰ったときは返事をだします。ちなみに、「ASAP」という略語もメールや会話で使われます。「as soon as possible」の略語で、出来るだけ早く(至急)返事をください、という意味です。

Congrats/grats: congratulations

 「おめでとうございます」という略語です。お祝いを伝えるとき、友人や親戚などの間のSNSやメールではしばしば使われます。目上の人や年配者にはこうしたくだけた表現は避けたほうが無難です。

Typo: typographical error

 「誤字」という意味です。誰もがキーボードを使うと、綴りが間違えがちになります。手書きではそのようなことは少ないです。Typoはかつてのタイプライター上での誤字の名残のようです。タイプライターでの誤字は、白いテープの上で打ち直すのがしばしばでした。

BCC: Blind Carbon Copy

 「ブラインド・カーボン・コピー」は電子メールの宛先指定の一種で、他の受信者に知らせずに複製を送信する先を指定することです。受信者には誰をBCCに指定したかは分からないようになり便利です。CCは「Carbon Copy」であることはご存じのとおり、複数の人々に一つのメールや書類を送るときの略語です。

Et al. :

 「et al.」は、科学論文などで使われる省略形です。ラテン語の“et alii”が英語となっています。「et al.」は、「~など、~他」を意味する「et alii」の省略形で、文中でほかの研究を引用する際に、複数の著者名や関連文献などを省略する場合に使います。

FAQ: Frequently Asked Questions

 「よくある質問」と訳されています。FAQは、組織や企業、大学のWebサイトやヘルプページに掲載され、顧客やユーザーからの問い合わせが多い質問と回答をまとめたものです。FAQページを設けることで、ユーザーが自分で回答を見つけ、問い合わせる手間が省けます。これにより、ユーザーが自己で疑問を解決し、受け側は問い合わせの負担を軽減する目的があります。FAQとQ&Aには違いがあります。FAQは頻繁に寄せられる質問と回答をまとめたものであり、Q&Aは、質問と回答のセットで、ユーザーからの問い合わせの頻度に関係なくまとめたものです。

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