Last Updated on 2025年1月18日 by 成田滋
UW-マディソン校は20の学部とカレッジで構成されており、2021年には33,506人の学部生、9,772人の大学院生、1,968人の特別生、2,686人の専門学生が在籍しています。その学術プログラムには、136の学部専攻、148の修士課程、120の博士課程があります。ウィスコンシン州の経済に大きく貢献し、24,232人以上の教職員を抱える同州最大の雇用主でもあります。
UW-マディソン校は、北米の主要研究大学の選抜グループであるアメリカ大学協会(Association of American Universities)の12の創設メンバーの1つです。パブリックアイビー(Public Ivy)と称され、博士課程を有して非常に高いレベルの研究活動を行っていることを意味するR1 大学に分類されています。2017年には、全米の大学で最も多い844人のPh.D. を輩出しています。2018年の研究開発費は12億ドルで、アメリカの大学の中で8番目に高い位置にあります。2023年3月現在、20人のノーベル賞受賞者(Nobel laureates)、41人のピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)受賞者、2人のフィールズ・メダリスト(Fields medalists)、1人のチューリング賞受賞者(Turing Award winner)がUW-マディソン校の卒業生、教員、研究者として関連しています。さらに、2018年11月現在、フォーチュン500社(Fortune 500)の中で14 社の現CEOがUW-マディソンに在籍したことがあり、これはアメリカの大学の中で最多となっています。
研究発展の歴史
UW-マディソン校における研究発展の歴史です。すなわち、エルマー・マッコラム(Elmer McCollum)とマーガレット・デイビス(Marguerite Davis)によるビタミンAとBの発見、カール・リンク(Karl Link)による抗凝固薬ワーファリン(warfarin)の開発、ハー・ホラナ(Har Khorana)による遺伝子の最初の化学合成、ハワード・テミン(Howard Temin)によるレトロウイルス酵素逆転写酵素(retroviral enzyme)の発見、ジェームズ・トムソン(James Thomson)によるヒト胚性幹細胞(human embryonic stem cells)の最初の合成があります。また、UW-マディソン校は、経済学と外交史の著名な「ウィスコンシン学派」の本拠地でもあります。UW-マディソン校のアルド・レオポルド(Aldo Leopold)教授は、現代の環境科学と自然保護主義の発展に重要な役割を果たし、グロリア・ラドソン-ビリングス(Gloria Ladson-Billings)教授は、文化的関連性の高い教育学の枠組みを構築したことで知られています。