自閉症は高機能広汎性発達障害

Last Updated on 2025年3月31日 by 成田滋

2007年の12月18日の国連総会にて、4月2日を世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)とすることが採択されました。そのような経過で4月2日から4月8日は発達障害啓発週間と呼ばれ、各国、各地でさまざまな啓発運動が開かれます。国連は、すべての障害者のすべての人権と基本的自由の完全な実現を確保し促進することが重要であり、国際的に合意された啓発目標を達成する上で大切であることを宣言しています。

 特に世界自閉症啓発デーを設けたのは、世界のあらゆる地域の子どもたちに自閉症が蔓延し、その発生率が高いこと、その結果、政府、非政府組織、民間部門が実施する長期的な医療、教育、訓練、介入プログラム開発という課題が生じていることが指摘されていたからです。各国は自閉症が子どもたち、その家族、コミュニティ、社会に及ぼす甚大な影響を深く懸念し、早期診断と適切な研究と介入が個人の成長と発達に不​​可欠であることを確認しています。

 自閉症は、生涯にわたる発達障害であり、生後 3 年間に発現し、神経障害に起因し脳の機能に影響を及ぼし、性別、人種、社会経済的地位に関係なく多くの国の子どもたちの発達を阻害します。自閉症は、社会的交流の困難、言語的および非言語的コミュニケーションの課題、限定的で反復的な行動、興味、活動などを特徴とするといわれています。

 現在、自閉症は「自閉症スペクトラム(Autistic Spectrum Disorder)」と呼ばれ、高機能広汎性発達障害(High Functioning Pervasive Developmental Disorder)と知的障害を伴うといわれています。

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