Last Updated on 2025年4月15日 by 成田滋
国債の発行と債務不履行(デフォルト)の懸念について、次のような問いを生成AIのChatGPTとCopilotに投げかけてみました。以下、そのまま回答を記します。
質問:債務不履行を過剰に恐れて国債発行を抑えていることが、日本のデフレ不況の一因として指摘されることがあります。これは正しい見方でしょうか。
— ChatGPTの回答 —-
とても鋭い視点ですね。ご指摘のとおり、「債務不履行(デフォルト)を過剰に恐れて、財政拡張を控えた結果、デフレ不況が長期化した」という見方は、経済学・政策論争の中でも一定の支持を集めている考え方です。ただし、それに対しての反論もあります。以下、肯定的な視点と反論の両面からバランスよく説明しますね。
【この見方が「正しい」とされる理由】
1. デフレ下の財政引き締めは逆効果
日本は1990年代後半〜2010年代前半まで慢性的なデフレ状態でした。本来この時期は「需要不足」なので、政府がもっとお金を使って需要を刺激すべきでした。しかし政府は、国の借金(国債残高)を気にして、消費税増税(1997年、2014年、2019年)や財政支出の抑制を実施してきました。結果は、景気が悪いのに増税→景気がさらに冷え込む→デフレ長期化しました。これを「緊縮財政による不況の悪循環」と批判する声は多いです。
2. 自国通貨建て国債なら、デフォルトリスクは極めて低い
日本は円建てで国債を発行しており、中央銀行(日銀)を持っています。理論的にはいくらでも通貨を発行して国債を償還できるので、ギリシャのような外貨建てのデフォルトとは違います。それでも「財政赤字=悪」という政治的バイアスが強く、本来可能だった積極財政を避けていたと批判されいます。こうした視点は、現代貨幣理論(MMT)やケインズ経済学の一部からも支持されています。
3.金利が極端に低かった → 絶好の借入タイミングを逃した?
2010年代は10年国債金利が0%以下という超低金利時代。これほど有利な借入条件にもかかわらず、大型財政政策は限定的です。本来なら教育・インフラ・医療への投資など、将来の成長に資する支出ができたはず、という主張があります。
【一方で反論や注意点もある】
財政赤字が限界を超えると、通貨の信認を失うリスクが生まれます。いくら円建てでも、際限のない国債発行→通貨価値の下落(インフレ)→国債利回り急騰という連鎖のリスクはゼロではありません。国債の大半を国内勢が保有しているとはいえ、今後は高齢化で貯蓄が減り、投資家の構造が変化していく可能性もあります。
歳出の効率性も問題です。国債発行=何に使うか、が重要となります。無駄な公共事業やバラマキでは、財政赤字は膨らむ一方で、成長にもつながりまさせん。
【結論】
「債務不履行の恐れから過度に国債発行を抑え、結果としてデフレ不況を長引かせた」という見方は、かなり妥当性があるとされています。特に日本のような先進国・自国通貨建て債務の国では、需要不足+低金利下では、もっと思い切った財政出動が必要だったというのが、近年の再評価トレンドです。ただし、現在のようにインフレ傾向が出てきた局面では、「もう一段の国債発行」はかえってリスクがあります。通貨の信認や利払いの持続可能性に配慮する必要が出てきます。
— Copilotの回答—-
日本のデフレ不況と国債発行の関係については、さまざまな視点があります。以下のようなポイントが議論されています:
1.債務不履行の懸念: 日本政府は自国通貨(円)を発行できるため、理論的には債務不履行(デフォルト)に陥る可能性は低いとされています。しかし、国債発行を抑えることで財政支出が制限され、経済活動が停滞する可能性があります。
2.デフレの原因: デフレは需要が供給を下回る状態で発生します。政府が国債を発行して財政支出を増やすことで、需要を喚起しデフレを緩和する効果が期待されます。
3.国債発行のメリット: 国債発行による財政支出は、インフラ投資や減税などを通じて経済成長を促進する可能性があります。一方で、過剰な国債発行がインフレを引き起こすリスクもあるため、バランスが重要です。
4.国内保有の強み: 日本の国債の大部分は国内で保有されているため、外国依存のリスクが低いとされています。
このように、国債発行を抑えることがデフレ不況の一因であるという見方は一定の根拠がありますが、経済政策の選択肢としては慎重な検討が必要です。あなたはこの議論についてどう思いますか?
私のコメント;
国債に関する経済や財政の話題については、ChatGPTはCopilotよりも詳しく分析も正確である印象を受けます。ChatGPTは自然な会話ができ、質問に対して文脈を理解し、的確な回答を生成し文章作成が得意なようです。
他方、Copilotは、専門的な知識や情報を生成することに特化しているようで、Microsoftとの連携に長けており、WordやExcelとの併用による文章の作成が強みのようです。

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