心に残る名曲 その百五十七 ジョン・フィールド 「ノクターン」

Last Updated on 2019年1月5日 by 成田滋

大英帝国の音楽家というと日本ではあまり馴染みがない、と勘違いをしておりました。調べてみると多士済々なのです。その一人、ジョン・フィールド(John Field)はアイルランド(Irland)の作曲家でピアニストです。生まれは1782年。音楽家の家に生まれ、初めは祖父に音楽を学びます。9歳でジョルダーニ(Tommaso Giordani)に師事します。1793年にロンドンに移り、クレメンティ(Muzio Clementi)に師事しウィーンを経てロシアへ赴きます。

1812年から1836年に書いた18曲の夜想曲といわれるノクターン(nocturne)は古典的な形式を離れ、流麗な旋律と自由な伴奏の考え方により、ノクターンというジャンルの先駆的な手法を示したといわれます。ほかに7つのピアノ協奏曲や幻想曲、ポロネーズがあります。

フィールドの活動は夜想曲の発展に貢献し、後のショパン(Frederic Chopin)に影響を与えたことです。ロシアでの演奏が好評で各地で演奏します。グリンカ(Mikhail Glinka)を指導するなどロシア音楽の発展に大きく寄与したともいわれます。

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