心に残る名曲  その百五十四 ヒューバート・パリー 「Jerusalem」

Last Updated on 2019年1月12日 by shino

ヒューバート・パリー(Charles Hubert Parry)の作曲活動は1880年代に始まります。合唱曲をはじめ5つの交響曲,交響組曲などで知られたイギリスの作曲家です。リヒヤルト・ワーグナー(Richalt Wagner)と個人的に親しく、ロンドンにおけるワーグナーの再来とも云われていたようです。しかし作曲家としては、バッハ(Johann Bach)やブラームス(Johannes Brahms)に傾倒していた作風がでているようです。それはブラームスの明快な和声、構成を基にしつつも、力強く全音階を満ちているからです。

その旋律様式は、エルガー(Edward Elgar)やヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams)に大きな影響を及ぼしたようです。オックスフォード大学(University of Oxford)の音楽学部の教授として1900年から1908年まで務めます。 教師や学校管理者としてあまりの激務のために、その間の作曲活動は妨げられようです。

1916年3月にパリーは「Jerusalem」という合唱曲を作ります。この曲は、詩人で画家であったブレーク(William Blake)の歌詞に付けたものです。事実上のイングランドの国歌として現在のイギリスでは非常によく知られています。その才能、エネルギーとカリスマ性によって、イギリスの文化的生活の中心に音楽を据えることに大きな貢献をなしたといわれます。
「Jerusalem」は次のような歌詞で始まります。
「And did those feet in ancient time, walk upon Englands mountains green, and was the holy Lamb of God n Englands pleasant pastures seen!」

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