Last Updated on 2018年12月11日 by 成田滋
アルビノーニ(Tomaso Albinoni) ヴェネツィア (Venezia)生まれのバロック音楽の作曲家です。生前はオペラ作曲家として著名だったといわれますが、今日はもっぱら器楽曲の作曲家として記憶されています。音楽事典によりますと、アルビノーニの作曲家としての生前の地位のほかには、裕福なヴェネツィア貴族の家系に生まれたということ以外、ほとんど分かっていないようです。
アルビノーニの系統立った作品目録を作成したのが、イタリアの音楽学者ジャゾット(Remo Giazotto)です。ジャゾットは、ザクセン国立図書館(Sachsische Landesbibliothek)から受け取ったアルビノーニの自筆譜の断片を編曲し、「ト短調のアダージョ」を出版します。これが「アルビノーニのアダージョ」として親しまれるようになり、ジャゾットの名もアダージョの編曲者としてとりわけ有名になります。
アルビノーニは50曲ほどのオペラを作曲し、そのうち20曲が1723年から1740年にかけて上演されたが、こんにちでは器楽曲、とりわけオーボエ協奏曲が最も知られているようです。