二文字熟語と取り組む その46 「弥栄」

Last Updated on 2016年7月18日 by 成田滋

nishin hering kayasibam02-59252広辞苑では「いよいよ栄えること、繁栄を祈って叫ぶ声、ばんざいのこと」とあります。  「弥栄に花を咲かせよ、初春の白梅」

「弥」とは「わたる」、「あまねし」、「とおい」、「いよいよ」といった意味があります。「わたる」は、ある区間までの時間や距離を経過すること、「あまねし」とは広くすみずみまでいきわらるさま、「とおい」とは久しいこと、「いよいよ」とは、遠く伸びていつまでも程度が衰えない意とあります。

北海道の民謡で酒盛り唄、盆踊り唄に「弥栄音頭」があります。鰊漁で本州から出稼ぎにきた漁夫、ヤン衆らが渡島半島あたりに持ち込んで広まった仕事唄のことです。「ヤン」とはアイヌ語で「向こうの陸地」本州を意味するとあります。鰊が大量に獲れた時代は昭和30年くらいまで。春先、稚内の海岸が白子で真っ白になっていたのを思い出します。

富山県高岡市の郷土民謡に「弥栄節」があります。こちらは鋳物師達の息遣いが感じられる盆踊り唄です。「えんやさ、やっさい、、」という囃しが響きます。

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