アメリカの州鳥 その15 オクラホマ州の鳥:エンビタイランチョウ

Last Updated on 2020年10月1日 by 成田滋

オクラホマ州(Oklahoma)アメリカのほぼ中央に位置しているというだけでなく、西部開拓時代の歴史、アメリカ先住民文化、真の南部の魅力が見事に融合しているところです。州の北はコロラド州(Colorado)とカンザス州(Kansas)に接し、東はミズーリ州(Missouri)とアーカンソー州(Arkansas)、西はニューメキシコ州(New Mexico)、南はテキサス州(Texas)に接しています。州都および最大都市はオクラホマ市です。

オクラホマ州はアメリカでアメリカ先住民の人口が最も多い州で、39の部族がこの州に本部を置いています。オクラホマ州は天然ガス、石油および農業の生産高が高く、また航空機、エネルギー、通信およびバイオテクノロジーに経済の基盤があります。天然ガスの生産では国内第2位、50州の中で農業生産では第27位、コムギに限っては第5位となっています。

Close up of a Scissor-tail Flycatcher bird.

観光ですが、西部開拓時代の博物館とカントリー音楽で知られています。南部のビーガン(Vegan)であるコンフォートフード(Comfort food)とルート66 (Route 66)の名残が共存するオクラホマ州には複数の文化が混ざり合っており、その姿は実にアメリカ的です。

Tyrant Flycatchers

オクラホマ州の鳥です。エンビタイランチョウ(Tyrant Flycatchers)は、北中南米に生息するタイランチョウの仲間です。タイランチョウの仲間は、旧大陸のヒタキ科に近い習性や食性のグループです。エンビタイランチョウですが、和名の通り、「燕尾」のように長い尾が特徴です。尾を二つに広げて飛びます。嘴は短くて幅が広く,先端が鋭く曲がっています。多くの種は昆虫食で,留まった枝などから空中に豪快に飛び出して昆虫類を捕え,元の枝に戻って食べます。それ故、「Tyrant Flycatchers」と呼ばれています。育雛はオスとメスがともに行います。