イスタンブルとソフィアの旅から その15 ブルガリアの生い立ち

ブルガリアはWikipediaによると、東ローマ帝国、ブルガリア帝国、オスマン帝国、ロシアの保護国、ブルガリア王国、ブルガリア人民共和国を経て、共産党の崩壊とともに2001年に現在の共和国となったとあります。

以上のようなブルガリアの建国への歴史は、この国に出掛ける前に学習はしておきました。今回なぜブルガリの首都ソフィア(Sofia)を訪ねたかです。一度も行ったことがなかったこと、トルコに近いこと、そして私にはヨーグルトを除いてあまり馴染みがない国だからです。

古代ローマ遺跡

首都ソフィアは7世紀までは東ローマ帝国領であったために、多くの歴史的な遺跡が発見され、今も城塞、教会、住居、排水溝、公共風呂などの発掘調査が続いています。宗教では、ブルガリア正教会、イスラム教、ローマ・カトリックと多彩です。公用語はブルガリア語です。ブルガリア語で用いる文字は全30文字で、ロシア語で使われるキリル文字(Cyrillic)と似ています。通貨はレフ(lev)。1レフは60円くらいです。

東欧と呼ばれる地域は、戦争の渦中に巻き込まれた歴史があります。多くの民族がひしめき、争いが絶えなかったようです。ブルガリアもそうです。政治と経済、そして宗教の違いが絡むといっそう複雑になります。それでもブルガリはヨーロッパの影響を色濃く残しています。民族、服装、食文化、、、、やがて1989年に起こった一連の東欧革命の流れの中で共産党独裁が揺らぎ、ブルガリアでも民主化要求が高まります。東ヨーロッパ全体に共産党支配と抑圧からの解放の機運がひろがるのです。

薔薇の祭り

1991年にはソビエト連邦が崩壊すると共に、ブルガリア共和国が2001年に成立します。そして2007年には欧州連合(EU))に加盟し、ユーロが使えるようになりました。長く続いた共産主義の統治は終わりこれから発展しようとする気概が感じられる国です。