イスタンブル滞在中は、イスラム教のお祭りである「いけにえを捧げる日」、犠牲祭で、街は人々でごったがえししていました。足が棒になるくらい歩きながら、人々の表情を観察できました。家族連れで、有名なジャーミーのモスクやトプカプ宮殿(Topkap Palace)などの世界遺産を訪れる者、田舎から出てきて買い物をする人々で一杯でした。祝祭日とは民族の違いを超えて人々の暮らしに憩いと潤いを与える時です。
案内してくれた日本人学校の教師M.K.氏が面白いところへ連れて行くというのです。金角湾の波止場にある露天のファーストフードです。船縁では、ひらいた鯖を焼いています。それをパンにタマネギやキャベツを添えてサンドイッチにして売っています。坐るところをようやく探し鯖サンドをほおばります。ほとんどが家族連れで、周りはすべてこれを食べています。一個250円位。まことに手頃な値段ですが、数年前に比べて30%も値上がりしたようです。金角湾にかかるガラタ橋(Galata)の上では大勢の人々が釣りをしています。
国民の90%がイスラム教徒(Muslim)。アルコールは巷では買えません。イスタンブルの人々が魚と鳥を大いに食する気分を味わいながら、”ビールがあればもっとよいのにな” と思いました。アルコールはレストランでは注文することができます。トルコはワインでも知られ、その味もよいです。
ガラタ橋を渡るとカラキョイ地区(Karakoy)です。しばらく歩くと高さは67メートルの石造りのガラタ塔(Galata Tower)に着きます。”ビザンチン帝国(Byzantine Empire)時代の528年、アナスタシウス帝(Athanasius)が灯台として建設させたのがその始まり”とWikipediaにあります。塔にに登るのを待つ大勢の観光客を見て、下から塔を見上げることにしました。