心に残る名曲 その百七十二 エルマー・バーンスタインと「荒野の七人」

エルマー・バーンスタイン(Elmer Bernstein)は、1922年にニューヨークで生まれた作曲家です。東欧ユダヤ系移民出身で父親はウクライナ人、母親がハンガリー人です。子どもの頃からダンサーや子役として活躍していたようです。やがて音楽に傾倒するようになり、奨学金を得てピアノを学びます。最初はピアニストになるという希望を持つのですが、アメリカ陸軍に徴兵されそこのラジオ局で作曲を始めます。

退役後、1950年にニューヨークから映画産業の中心地ハリウッド(Hollywood)へ移り、映画音楽を手掛けるようになります。やがて200以上の映画音楽を作曲していきます。映画そのものより主題曲のほうが人気があったともいわれるほど親しまれる作品を残します。「十戒」(The Ten Commandments)、「黄金の腕」(The Golden Arm)、「荒野の七人」(The Magnificent Seven)、「大脱走」(The Great Escape)などを作っていきます。

1967年の「モダン・ミリー」(Thoroughly Modern Millie)ではアカデミー作曲賞を受賞します。「荒野の七人」に出演していたのは、Yul Brynner、Steve McQueen、Charles Bronson、Robert Vaughn、Horst Buchholz、James Coburnといったそうそうたる俳優でした。懐かしの男優です。黒澤明の「七人の侍」版というふれ込みでした。

大脱走とスティーブ・マックイーン

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