心に残る名曲 その百七十一 ジョン・ウィリアムズとE.T.

ジョン・ウィリアムズ(John Williams)はニューヨーク生まれ。E.T.やインディ・ジョーンズの映画音楽を作った作曲家です。ジャズ・ドラム奏者を父として生まれます。1948年に家族はロスアンジェルス(Los Angels)に移住します。そこでテデスコ(Mario Castelnuovo-Tedesco)という人から作曲法を学びます。カリフォルニア大学ロスアンジェルス校(UCLA)でも学び、その後アメリカ空軍に徴兵され、そこでバンドの編曲や指揮をします。

除隊するとニューヨークに戻り、ジュリアード音楽院(Juilliard School of Music)でピアノを学びジャズピアニストとしてナイトクラブで働いたりレコーディングをします。そのときの師匠はレビン(Madame Rosina Lhevinne)という女性です。さらにロスアンジェルスに向かい、ハリウッドのスタジオでピアニストとして働きます。

1970年になるとスピルバーグ(Steven Spielberg)監督映画の主題曲を作曲していきます。 1975年の「ジョーズ」(Jaws)、 1977年からの「スターウオーズ」(Star Wars)、1981年からの「インディ・ジョーンズ」(Indiana Jones)、1982年の「E.T.」(The Extra-Terrestrial)、1993年の「ジュラシックパーク」(Jurassic Park)、そして1998年に作られた戦争映画の「プライぺート・ライアン」(Saving Private Ryan)、2001年からの「ハリー・ポッター」(Harry Potter)などの主題曲です。

「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」 などでは華々しく、かつロマンティックで陽気なサウンドを生み出す「ジュラシック・パーク」、「シンドラーのリスト」(Schindler’s List)、「プライぺート・ライアン」では映画の内容に相応しい重厚な、といいいますか、冷静な旋律を作っています。

ウィリアムズは、1980年にボストン・ポップス・オーケストラ(Boston Pops Orchestra)の第19代の指揮者として迎えられます。前任者は絶大な人気を誇ったアーサー・フィドラー(Arthur Fiedler)でした。そのほか、クリーブランド・オーケストラ(Cleveland Orchestra)、シカゴ交響楽団(Chicago Symphony Orchestra)、ニューヨーク・フィルフィルハーモニー(New York Philharmonic)なども指揮しています。

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