心に残る名曲 その百五十一  ヘンデル オラトリオ(Oratorio)

英国国教会(Churchi of England)のための教会音楽は、私的な礼拝のためだけでなく、イギリスの国家的行事のための式典用のがあります。こうした音楽はウエストミンスター寺院(Westminster Abbey)やセントポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)で演奏される教会音楽であると同時に、公的な音楽としての性格を強く持つということです。

もともとヘンデルはルーテル教会の信徒でした。ヘンデルの教会音楽は、ローマカトリック教会、ルーテル教会、英国国教会に共通しています。その特徴は、総じて壮大、華麗、重厚さをあわせ持ち、情緒に偏ることのない普遍的なエートスを反映するものとして位置づけられます。これがオペラや受難曲(passion)といった教会音楽とは異なる点です。

ウエストミンスター寺院

バッハやモーツアルトの受難曲はドイツの敬虔主義による情動的なイメージが強いといわれます。詩の語りに重点をおいた叙唱、レチタティーボ(recitativo)を用いたり,抒情的表現の独唱、アリア(aria)、さらにドイツ語の歌詞と単純な旋律の宗教歌、コラール(choral)が使われます。

セントポール大聖堂

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