プロコフィエフ(Sergei Sergeevich Prokofiev)は、帝政期ロシアのウクライナ(Ukrain)に生まれた作曲家です。サンクトペテルブルク音楽院(St. Petersburg Conservatory)で作曲・ピアノを学びます。ロシア革命後、シベリア・日本を経由してアメリカへ5度もわたり、そこを拠点として作曲家やピアニストとして活躍します。さらにパリに居を移して作曲活動に専念します。20年近い海外生活の後、1936年に家族とともにソビエト連邦へ定住します。
ソヴィエト時代には、ショスタコーヴィチ(Dmitrii Shostakovich)やハチャトゥリアン(Aram Khachaturian)、カバレフスキー(Dmitri Kabalevsky)らと共に、社会主義国ソヴィエトを代表する作曲家といわれるようになります。しかし、スターリン(Joseph Stalin)の後継者とみられていたジダーノフ(Andrei Zhdanov)からの批判を受けるなど、厳しい作曲家生活時代もあります。
交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、声楽曲、オペラ、映画音楽などあらゆるジャンルにわたる多くの作品が残されています。「ピーターと狼」(Peter and the Wolf) や「ロミオとジュリエット」(Romeo & Juliet)など、演奏頻度が高い傑作もあります。自身が優れたピアニストであったことから多くのピアノ作品も作曲しています。
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