1882年生まれのシャブリエ(Alexis-Emmanuel Chabrier)は、幼い頃からピアノや作曲に興味を示し、特にピアノの腕前は天才といわれるほどであったといわれます。しかし、父親が弁護士だったので、パリの後期中等教育機関リセ(lycée)で法律を学び、内務省に就職し公務員生活を送ります。傍らポーランド生まれの作曲家でヴァイオリニストであったタノスキ(Alexander Tarnowski)に音楽理論や作曲法を学びます。
シャブリエの前半生は公務員であり、作曲家としての活動期間は14年と短く、発表された作品数は限られています。1882年にスペインを訪れ、そこで、「スペイン狂詩曲」(Espana Rhapsody for Orchestra)を作ります。この曲はシャブリエの代表曲です。管弦楽作品やオペレッタなどの作品があり、いずれも独特のリズムに加え、闊達さとユーモアを感じさせてくれます。シャブリエの楽風は、後の作曲家に大きな影響を与えたといわれます。
シャブリエは、フランスの印象派画家モネ(Claude Monet)やマネ(Edouard Manet)と親交があったようで、彼らの絵を所有していたといわれます。楽風も絵画のような華やかさを感じます。
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