心に残る名曲 その百七 ジョスカン・デ・プレ 「祝福されし聖処女のミサ」

ルネサンス最盛期のフランスの作曲家、声楽家がジョスカン・デ・プレ(Josquin Des Prez) です。フランドル楽派の音楽形式を確立し、ヨーロッパ中に広げた功績があります。


 デ・プレは1474~79年までミラノのスフォルツァ公(Ludovico Maria Sforza)の聖歌隊の歌手を務めたのち,1486~94年頃までローマ教皇礼拝堂の聖歌隊員となります。1489年にノートル・ダム教会(Notre-Dame)及びサント・メール( Saint Omer)教会、サン・ギラン(Saint Ghislain)教会、1493年にはバス・イトル(Basse Yttre) 教会及びエノーのフラーヌ(Frasnes)教会 、1494年には、カンブレのサン・ゲリ( Saint Gery) 教会の聖職禄を認められており、1494年にはカンブレで実際に聖職に就いた記録が残されています。

1503年にはパトロンであったフェララ (Ferrara)のエステ公エルコレ1世(Ercole I d’Este)の楽長に任ぜられ,その後ハプスブルク家(Haus Habsburg)の皇帝マクシミリアン1世(Maximilian I)の保護を受け,経済的に保障され作曲活動の晩年を送ります。

ミサ曲,モテト,シャンソンなど多くの作品を残しますが,ミサ曲「祝福されし聖処女のミサ」(Missa de beata virgine)、「パンジェ・リングァ」(Pange Lingua)、「平安を与えたまえ」,「ミゼレーレ」(Miserere mei Deus)などが特に有名です。

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