私たちが日常で、なにげなく使う英単語や略語がラテン語(Latin)であることを説明します。ラテン語は特にヨーロッパ諸国で使われる言語の源となって今も多くの影響を与えています。その例を説明します。
AM 4:00 とかPM 6:00 といった表記をポスターなどで見ます。正しくは4:00AM とか6:00PMと書くすべきです。“AM “は “ante meridiem “というラテン語の短縮形で、 before noonというので午前となります。“PM“ は “post meridiem “というラテン語で、 after middayつまり午後ということです。
同じように西暦を示す“AD“は「 Anno Domini」で紀元後を意味し、“BC“は「Before Christ」というように紀元前を表します。“per cent“, パーセントも “per centum“ というラテン語です。 “vs“という「…対…」で使われる単語は“versus“でこれもラテン語です。その他、“etc.“「エトセトラ」は “et cetera“、“e.g.“は「例えば」 “exempli gratia“の略語であり、“vice versa“ は「逆もまた同様に」というラテン語です。
“per capita“ 一人当たりとか一人につきという意味です。“per“ はラテン語で「~につき」、“capita“ は「頭をに対して」となります。これと同じ使い方が“per diem“で、一日につき、日当というようになります。“diem“は日という意味ですね。
“per se“は、それ自体とか本来はという意味で使われます。 “se“は“itself“という英語にあたります。
“de facto“もラテン語です。de はラテン語で「~から、~にしたがって」、facto は「事実に」の意味。“de facto standard“とは 「事実上の標準」とか「業界標準」というように訳されています。
“nota bene“は、よく注意せよ、つまり“Note well“ の意味で、nota は「注意せよ」、bene は「よく」となります。”NB”という略語が使われます。“&” という単語は”ampersand”(アンパサンド)と発音するラテン語です。”and”という意味です。