ヴァジニア州(Commonwealth of Virginia)の歴史です。16世紀にスペインのイエズス会(Society of Jesus)などヨーロッパ人遠征隊の幾つかが、チェサピーク湾(Chesapeake Bay)を探検していたといわれます。1583年、イングランド女王エリザベス1世が、スペイン領フロリダより北の地域に植民地を建設する権利をウォルター・ラレイ卿(Sir Walter Raleigh)に与えます。1584年、ラレイは北アメリカの大西洋岸に遠征隊を派遣します「ヴァジニア」という名前は、生涯独身であったエリザベス1世の「ヴァージン・クイーン」(Virgin Queen)から由来します。
1608年,イギリス人が最初に建設した街がジェームスタウン(Jamestown),ウィリアムスバーグ
(Williamsburg)、ヨークタウン(Yorktown)などです。1699年にウィリアムズバーグ(Williamsburg)が植民地の首都となり、少しさかのぼり1693年には、ウィリアム・アンド・メアリー大学(College of William & Mary)が設立されます。
ヴァージニア州はイギリスから最初に独立した13州のうちの一つです。1861年4月17日、ヴァジニア州はアメリカ合衆国からの脱退を票決します。4月24日にはアメリカ南部連合国(Confederate States of America)に加盟し、リッチモンド(Richmond)がその首都に選ばれます。
アパラチア山脈(Appalachian Mountains)の一部の山々にあるのがシェナンドー国立公園(Shenandoah National Park)。ワシントンDCから最も近いところにある国立公園で多くの観光客で賑わいます。DCから南に車で一時間のところにあるマウント・ヴァーノン(Mount Vernon)はジョージ・ワシントン(George Washington)のプランテーション(Plantation)や邸宅で知られています。建物や墓地は国定歴史建造物に登録されています。開拓時代から独立革命にかけての史跡が多いのが特徴といえます。