ミシガン州(Michigan)のニックネームは「The Wolverine State」。「Wolverine」とは 北米やユーラシアの寒いところに住むイタチ科の「クズリ」という動物です。どう猛で破壊的な性格があるといわれます。「Wolverine」はミシガン大学(University of Michigan)のマスコットにもなっています。なぜか各州は動物の名前をニックネームにするところが多いようです。ライセンスプレートには「Great Lake State」と印字されています。
ミシガンは北はカナダと国境を接しミシガン湖(Lake Michigan)、スペリア湖(Lake Superior)、ヒューロン湖(Lake Huron)、エリー湖(Lake Erie)を抱え、西はウィスコンシン州、南はインディアナ州とオハイオ州に接しています。四つの湖に囲まれるという地の利が自動車産業を支えてきたのがミシガン州です。ゼネラルモーターズ(GM)、フォード(Ford)、クライスラー(Chrysler)のビッグスリーの本社がデトロイト(Detroit)とその近郊にあります。州都はランシング(Lansing)。デトロイト国際空港は6本の滑走路を有し、デルタ(Delta)航空のハブ空港となっています。
ミシガンは四つの湖に囲まれた湖岸線に囲まれ「Water Wonderland」とも呼ばれています。約11,000の湖沼や多くの河川を抱えるのは、かつての氷河が退行した後にできた地形だからです。北部は広大な森林地帯となり林業が盛んです。加えて農業もミシガンの産業です。主要な農産物ですが、とうもろこし、大豆、温室栽培、牛肉、じゃがいも、チェリー、ブルーベリー、リンゴ、いちご、梨などの果物の産地として知られています。
経済の中心はなっといってもデトロイトです。自動車産業の他にも多くの企業があります。例えば穀物のケロッグ(Kellogg)、ダウ・ケミカル(Dow Chemical )、ワールプール(Whirlpool)、アムウェイ(Amway)などの本社もここにあります。