番狂わせ (Upset)の大統領選挙後は、株や為替に変動があるだろうといわれていました。私は、トランプが勝利したら為替が動きドルを買おうと考えていました。自由貿易主義から保護貿易主義に転換するとアメリカの成長は阻害され、それによりドルが安く、円が高くなるだろうという筋書きです。経済の動向に全く土素人の私ですら理解できそうな展開です。ところが 「トランプ勝利=円高」 というシナリオは吹っ飛んでしまったようです。11月14日は1ドル108円という円安です。輸出産業にはホクホクです。経済現象はそんな単純なものではなさそうです。
選挙直前、クリントンが3ポイントリードといった報道でした。これは総得票率のことをいったのです。選挙人の獲得は勝者総取り方式 (Winner-take-all)ですから、選挙人の多い州で勝利するかによります。オハイオ(Ohio)、フロリダ(Florida)、ペンシルヴァニア(Pennsylvania)、ノースカロライナ(North Carolina)といった州をトランプは得票数で上回りました。これが勝敗を分けたのです。
選挙人の数は州の人口によって定められています。一票の格差というものは問題になりません。勝者総取り方式を改めよう、といった声はほとんど聞きません。投票日ですが、「11月の第1月曜日の後の火曜日」、1日が火曜日となる日を除く11月の第1火曜日となっています。今年は1日が火曜日だったので11月8日となりました。この投票日は建国直後から定められています。11月としたのは建国時代は農業が主要産業ですから11月が農閑期だったからです。いまもアメリカは農業が主要な産業であることは間違いはありません。
マサチューセッツに住む長男からは、今回の結果に驚いたとのメールが来ています。この選挙結果は自分たちの生活になんの支障もないといっています。いわゆる「No Problem,,」というやつです。ちょっと呑気すぎやしないか、という心配もあります。
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