アメリカの学校には修学旅行という行事はありません。基本的に団体旅行というのないといってよいでしょう。例外とすれば、保護者が自主的に組織してスポーツのイベントや見学旅行を計画する場合があります。あくまで保護者が主体です。州内のカウンティのスポーツ大会や音楽会に参加するのがせいぜいのところです。この場合、教師が引率することはありません。保護者が生徒を引率します。
修学旅行ですが、かって人々が貧しいときに児童生徒が遠方へ行く機会が持てなかったため、学校が主催して「見聞を広めさせること」が修学旅行の大きな目的とされていました。しかし、生活の向上とともに、見聞を広めさせるという趣旨から大きくはずれて、テーマパークを楽しむことが多いです。
今年の初夏、孫娘がバスで首都のワシントンD.C.へ団体で旅行しました。保護者と貸し切りバス会社が企画したようです。こうした企画で教師が職務で参加することはありません。学校がそのような企画をたてるとすると保護者から「余計なお世話だ、、、」といいわれるのがおちです。自分のことは自分でするのが大事だと考えているのです。教師もまた、「そんな無聊な業務は契約にない」と一蹴するはずです。学校は旅行などを企画するところでないのです。
最近、国内では教育課程の上で特別活動の1つとして修学旅行で外国に出かける学校があります。お隣の韓国や中国へ行くのも聞きます。いろいろな違いとともに似たような生活習慣があることを学ぶ機会となるでしょうが、国外への修学旅行を学校の宣伝材料としている場合も多いと聞いています。誰のための旅行なのかと頭を傾げてしまいます。「修学旅行で国際感覚を養う」といううたい文句はどんなものでしょうか。
日本ほど全国大会と銘打ったイベントを企画する国は知りません。野球や俳句の甲子園大会、少年サッカーや囲碁の全国大会、駅伝大会など素晴らしいものです。ですが学校や教師への負担も考えなければならないでしょう。スポーツでは生徒の能力を高めるために倶楽部チームでの専門家による指導が欠かせないように思われます。
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