二文字熟語と取り組む その18 「揶揄」

gatag-00013609 hqdefault 3412最近の東京都政に関する会話では、冗談を言って相手を笑わせ、場を盛り上げることが多いようです。都議会での質疑や記者会見をみていると「お笑い」劇場のようです。つっこみを入れてもボケッとした対応が面白いです。「揶揄」される本人は、怒ったり抵抗することができないのが苦しいところです。「揶」は「邪」から分化した語です。

「揶」も「揄」ももともとは「からかう」という意味の漢字です。このように二重にからかわれるわけですから、「ちとがんばれ!」ともいいたい気分です。このような同じ意味の漢字を並べる熟語は多くあります。「愚弄」とか「静寂」、「喜寿」というように発音の流れや意味を強調するのが目的となります。

「揶揄する」という熟語に似た動詞に「なぶる」があります。おもしろがって人をからかったり苦しめたりすることです。また、もてあそぶように品物を触るという状態を指します。名古屋や京都では「なぶる」をよく使うときいています。「なぶり殺し」といった凄惨な響きの熟語もあります。

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