水部という部首は四画の25番目に置かれています。「川」は水の流れる形に象ります。通称は「みず」、「さんずい」、「したみず」と呼ばれています。川はまた仮名の「つ」、「ツ」の字源となります。中国は周の時代、水は平準器にも用いられたとあります。「準 (たひ)らかなる」「準を水につくる」といったようです。また、「水は準なり、川は穿なり」というフレーズも残っています。「穿」とは「とおる」、「つらぬく」というように川を意味しています。以上の説明は、白川静氏の「字通」にあります。ハングルでは水にあたるのは「물 (mul )」。
さんずいの代表格として「江」という語を取り上げます。「エ」は「左右にゆるやかにまがる」という意味です。水陸の交通路は長江、別名揚子江、全長6,300kmという世界三位の河です。成都、武漢、重慶などを流れ東シナ海に注ぎます。
「河」という語の「可」は激しい流水の音を写す語といわれます。その代表は黄河でしょう。「百年河清を待つ」河です。「河」と「川」と較べると天地の違いがあるほど「川」の存在は薄いです。それも揚子江と黄河という大河のせいでしょう。圧倒的な存在感を示すのが長江と黄河です。
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