1978年にわずかの奨学資金を基に、家族を連れてウィスコンシン大学(University of Wisconin-Madison)へ入りました。ウィスコンシン州都マディソン(Madison) にある研究中心の大学です。その後、この大学で私を含めて3名の子ども、彼らの嫁や婿全部で学士から博士号まで10つの学位を頂きました。大分投資もしましたが、その果実も図りしれません。私の家族の故郷です。娘二人の家族は今もマディソンで働き子育てをしています。
ウイスコンシン州はスカンジナビア (Scandinavia) やドイツ (Germany) からの移民が多いことは既に述べました。ルーテル教会があちらこちらにあるのはそのためです。デンマーク (Denmark) とノルウェー (Norway) ではルーテル教会が国教会となっています。お隣のスウェーデン (Sweden) は政治と宗教を分離しています。それでも国民の85%が信徒といわれます。ですが礼拝にきちんと出席するのは25%以下といわれます。だんだん少なくなっているようです。
ドイツからの移民の多いコミュニティ、例えばミルウォーキー (Milwaukee) には、今もドイツ語での礼拝を守っている教会があります。同じことがマディソンから車で南に20分のところにあるノルウェー移民の多いストートン (Stoughton)という町でもノルウェー語の礼拝が行われています。この町は五月の第二日曜日にノルウェーの独立記念日の祝い「Syttende Mai」を毎年開催しています。
大学の家族寮から車で10分くらいのところにMt. Olive Lutheran Churchがありました。会員は800名ほどで中くらいの規模の教会です。スポンサーになってくれたルーテル教会の牧師さんから紹介してもらいました。このルーテル教会は、Lutheran Church Missouri Synod (LCMS) という会派に属しています。
アメリカのルーテル教会のうち、LCMSは19世紀のドイツのザクセン王国 (Kingdom of Saxony) からきた教職者や信徒で作られたといわれます。LCMSは伝統的に独立を重んじ、保守的な福音主義教会といわれます。保守的というのは、聖書のテキストや教えに忠実であるというです。例えば女性の教職者は認めないこと、他のプロテスタント教会とのキリスト教の教派を超えた結束を目指すエキュメニズム (Ecumenism) の考えをとらないなどです。そのために今も批判されていますが、なんら意に介さないという姿勢です。「恩寵のみ (Sola gratia)、聖書のみ (Sola scriptura)」を信じてやまないのです。
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