アメリカを代表する合唱団にロジェワグナー合唱団 (Roger Wagner Chorale) があります。この合唱団は、ロバートショウ合唱団 (Robert Shaw Chorale) と同様に活動を終えたのですが、幅広いレパートリーや世界中で演奏活動や録音活動したことで知られています。
フランスはパリ (Paris) で生まれたロジェ・ワグナーは、教会のオルガニストである父から薫陶を受けます。1929年にアメリカに移民します。12歳でロジェ・ワグナーはロスアンジェルス (Los Angels: LA)の西ハリウッドにあるカトリックのセント・アンブローズ教会 (St. Ambrose Church) のオルガニストとなるほど音楽の才能を発揮し始めます。
1937年にはハリウッド (Hollywood) でMGMコーラスに入部し音楽活動を本格的に開始します。その後、セント・ヨセフ教会 (St. Joseph’s Church)の音楽ディレクターになります。この教会で、子供の聖歌隊を組織しその実力は広くカリフォルニアに知られることになります。1945年には、ロスアンジェルスユース合唱団 (Los Angels Concert Youth Chorus) を結成します。1947年には、この合唱団でマドリガルを歌っていた団員を組織してロジェワグナー合唱団を作るのです。ちなみに、マドリガルとは中世イタリアで生まれた五声部無伴奏の合唱、あるいは世俗声楽曲のことです。
ロジェワグナー合唱団はラジオやテレビ出演、演奏会、映画のサウンドトラックなどで多彩な活動をしてアメリカ屈指の合唱団の地位を確立します。やがてロジェワグナー合唱団から多くの歌手がうまれます。例えば、マニー・ニクソン (Marni Nixon)です。”My Fair Lady”、 “West Side Story”、さらに”The King and I” (王様と私)などのミュージカルで歌います。コントラルト (contralto) のマリアン・ホーン (Marilyn Horne)もそうです。
ワグナーは、音楽教育にも貢献します。1951年から1966年まではロサンゼルスのメリーマウント・カレッジ (Marymount College)の音楽学部長となり、1959年から1981年まではカリフォルニア大学ロスアンジェルス校 (UCLA)で教鞭を執りました。1963年以来、十数回にわたって来日し、各地で公演旅行をしています。
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