初めに言葉があった  その12 「Government of the people, by the people, for the people」

先日、一読者から有り難い指摘を受けました。私の記事に誤解があるという内容でした。それは合衆国大統領のリンカーン (Abraham Lincoln) のゲテイスバーグ演説 (Gettysburg Address) と奴隷解放(Emancipation Proclamation) 宣言は別であるという指摘でした。

早速Wikipediaで調べますと、奴隷解放宣言は二部にわかれていることがわかりました。第一部の奴隷解放宣言は1862年9月22日にリンカーン大統領は、奴隷解放 (Emancipation Proclamation) を宣言し、南北戦争中である連邦軍の戦っていた南部連合が支配する地域の奴隷たちの解放を命じたことです。

第二部の奴隷解放宣言は、南北戦争の2年目である1863年1月1日の奴隷解放宣言の発布です (presidential proclamation and executive order) 。リンカーン大統領はこの宣言で、連邦軍から脱退した州の中で、1863年1月時点で連邦側に回帰していない全ての州の奴隷が解放されることを宣言しました。そして1863年11日19日のゲテイスバーグ演説です。

ゲティスバーグ演説は、272語1449字という約2分間のスピーチでになっています。リンカーンの演説の中では最も有名な箇所が演説の最後で締めくくられます。

 ,,,,and that government of the people, by the people, for the
 people, shall not perish from the earth

南北戦争と奴隷解放宣言に関して、年度別に整理すると次のようになります。
・奴隷解放宣言 1862年9月22日
・奴隷解放宣言の発布 1863年1月1日
・ゲテイスバーグ演説 1863年11日19日
・南北戦争の事実上の終結 1865年4月9日

私は、リンカーンがゲテイスバーグ演説の中で奴隷解放を謳っていたと勘違いしました。ご指摘に沿って、「留学を考える その24」の拙稿を修正させていただきました。https://naritas.jp/wp1/?cat=363

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